長く気になっていた作品
2025年の今年、幸運にも鑑賞することができ、強く印象に残った作品があります。
ジーン・ケリー主演のミュージカル映画
『でっかく生きる』(原題:Living in a Big Way、監督:グレゴリー・ラ・カーヴァ) です。
本作を意識するようになったきっかけは、かつて『ザッツ・エンタテインメント』で紹介されていた、建設中の建物の屋根の梁を使ったダンスシーンでした。しかし日本ではDVD化すらされていないようで、全編を鑑賞する機会のないまま年月が過ぎていました。
偶然が導いてくれた上映
2025年12月初め、東京を訪れる機会があり、調べものをする中で、フレッド・アステアやジーン・ケリーの主演ミュージカルをまとめて上映する特集が行われていることを偶然知りました。
そこで初めて、本作を映画館で観ることができました。
当日の観客は年配の方が多く、男性が半数以上を占めていたのも印象的でした。冒頭の恋人同士による切れの良いダンスシーンから最後まで、時間の経過を忘れるほど、終始楽しく充実した上映でした。
劇場で映画を観るということ
現在はサブスクリプション配信やBlu-rayなど、自宅で映画を楽しめる恵まれた時代です。それでもなお、劇場で映画を鑑賞する体験は、何ものにも代えがたいものだと、改めて感じさせられました。それが、観客が見やすく、落ち着いて過ごせる環境の整った劇場なら、なおさらです。
長年、断片的な映像でしか知らなかった作品を、劇場で観ることができたことは、今年2025年の大きな喜びの一つです。
この機会を与えてくださったシネマヴェーラ渋谷のみなさまに、心より感謝いたします。
