先日、数年ぶりに皮膚科を受診をしました。
診察開始時間の5分前に病院に入りましたが、すでに8人の患者さんが座って待っておられました。
病院ではよくあることなのですが、それで思い出したことがありました。
とある観光地のレストランで
例外もありますがだいたい年に1回、とある観光地のレストランに足を運びます。
ビルの上階にあるそのレストランのランチの開始時間は正午なのですが、正午すぐに入店しても無人だったことは一度もなく、必ず先に入っておられる方々がおられます。
しかも、すでにコースのスープを済ませてメーン料理を挟んで談笑されていたり、中には洋酒をたしなんで結構な大声で話し合っておられたり。
要は5分前や10分前に入ったとはとうてい思えない感じなのです。
開店時間前に入った経験
別のお店の話になりますが、昔、何人かのグループで、開店時間前に❝ダメ元❞で入ったことがあります。
グループの中に、入っていいかどうかお店の人に聴いてみる、と言って、すぐに扉を開けて尋ねてくれたメンバーがいたためです。
結果はどうだったか。
どうぞどうぞ、と愛想よく店の中に入れてお水などもすぐ出してくださったのですが、開店準備は終わっていなかったらしく、奥の方のテーブルの最終セッティングをされておられました。
その日はとても暑い日だったので、中で椅子に座って涼めただけでもありがたかった半面、お店の人に申し訳ない気がしました。
時差のある国から?
さて、冒頭のレストランは、準備が整っていれば、早めに来たお客様もどんどん入店してもらうということにしておられるのかもしれません。
それ自体は親切な対応と言えます。
一方で、ビルの上階にあるために、満席かどうかは行ってみないと分からないので、たとえば正午過ぎに入店しようとして断られる側になると、それは悲しいでしょう。
運良く正午ぴったりに入れたとしても、すでにスープを終えてワイン片手に談笑している隣のテーブルを見た時は「自分だけ時差のある国から来たのか?」と錯覚しそうになります(笑)。
そして思い出した二人組
けれど、思い返せば、長年通わせてもらっている居酒屋にも、そんな“すでにいる”人たちがいたものでした。
小柄でおとなしい雰囲気の二人組。席は決まってカウンターの角の端。二、三品の料理とアルコールを前にいつも楽しそうにお話をされていました。
どうして毎回あんなに早く来られていたのか、お尋ねできないまま、気がつけばすっかりお見かけしなくなっています。
先にいる人たちの事情は今も分からないけれど、あのときの二人を思い出すと、なんだかちょっと懐かしくなります。